ETF市場は革新的な新商品によって活況を呈しています。Global Xは、欧州初のDAXカバードコールETFを発表しました。これは、投資家にボラティリティを管理し、インカムを獲得する新たな方法を提供します。しかし、それだけではありません。AI半導体と量子コンピューティング戦略を駆使し、競争の激しい量子コンピューティングETFの世界にも参入しています。これらの魅力的な新ファンドを詳しく見ていきましょう。
## 欧州初のDAXカバードコールETF
Global X DAXカバードコールUCITS ETF(DYLD)がドイツ取引所に上場され、総経費率(TER)は0.45%です。このETFはカバードコール戦略を採用しており、毎月DAX指数のアット・ザ・マネー・コールオプションを売却します。これにより投資家は追加のインカムを獲得できますが、潜在的な上昇幅は限定されます。Global Xの既存のカバードコールETFシリーズは、2022年以降既に7億ドルの運用資産を集めており、この種の戦略に対する投資家の需要を示しています。欧州でカバードコールETFの人気が高まるにつれ、ETF発行会社は投資家に対し、市場変動を管理するためのより包括的なツールを提供することを目指しています。
## 量子コンピューティング分野への参入
Global Xはカバードコールだけにとどまりません。Global X AI Semiconductor & Quantum UCITS ETF(CHPX)により、競争が激化する量子コンピューティングETF分野にも参入します。このファンドはロンドン証券取引所(LSE)とドイツ取引所に上場しており、イタリア証券取引所とスイス証券取引所(SIX)にも順次上場される予定です。CHPXのTER(利回り)は0.35%です。
CHPXはMirae Asset AI Semiconductor & Quantum指数に連動しており、AI半導体と量子コンピューティングに深く関与する企業に焦点を当てています。CHPXに組み入れられるには、これらのテーマ別分野からの収益が50%以上である必要があります。 Global Xは、VanEck、WisdomTree、Lunate Capitalといった企業に続き、量子コンピューティングETFの提供を開始しました。BlackRockも近々参入すると予想されています。この最先端技術への投資を目指す投資家にとって、今がまさに絶好のタイミングです。




