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KOSPIジェットコースター:外国人が株を売り、個人投資家が押し目買い

11月の韓国株式市場は、外国人投資家が記録的な売りに走る一方で、個人投資家が押し目買いを積極的に行うという、劇的な綱引きを繰り広げました。この市場動向は、KOSPIの将来にとって好機と懸念材料の両方を提示しています。

## 外国人投資家の大量流出:記録的な売り

韓国取引所によると、外国人投資家は11月に14兆4560億韓国ウォン相当の株式を売り越しました。これは月間純売り越し額としては過去最大で、2020年3月の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックのピーク時をも上回ります。この大量流出の原動力は、「AIバブル説」の再燃にあると見られ、韓国の半導体銘柄の大幅な売却につながりました。具体的には、SKハイニックスとサムスン電子が、この外国人投資家による大量売却の主な標的となりました。持ち株会社、金融、造船、防衛、原子力といった、これまでKOSPIの上昇を牽引してきたセクターも、かなりの売り圧力に直面しました。

## 個人投資家が救世主:押し目買い

外国人投資家の流出に対抗するため、個人投資家は11月に9兆2,870億韓国ウォンの買い越しを記録しました。彼らは主にSKハイニックスとサムスン電子の株を買い集め、押し目買いを好機と捉えました。この大規模な個人投資家による買い越しは過去3番目の規模であり、韓国の個人投資家がこれらのハイテク大手企業の長期的な見通しに自信を持っていることを浮き彫りにしています。

## 専門家の見通し:保有か売却か?

アナリストの間では、この状況に対する見方は様々です。SKハイニックスなどの主要企業の外国人保有比率が過去の平均値の範囲内にとどまっていることを指摘し、外国人投資家による売りは長期的なトレンドではないかもしれないと指摘するアナリストもいます。一方、サムスン電子とSKハイニックスの業績見通しの改善を強調する向きもあり、最近の株価下落は魅力的なバリュエーションの機会をもたらしていると示唆している。全体として、既存のポジションを維持し、KOSPI指数が4,000未満のレンジでは買いの機会を検討する傾向が強い。

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